庄野潤三さんをご存じでしょうか?
「プールサイド小景」で第32回芥川賞を受賞。『第三の新人』と呼ばれた方のお一人です。
この方のエッセイがすごくおススメです。
以前紹介した木下綾乃さんの著作で、
紹介されていたのがきっかけで読み始めたのですが
とても透明感のあるシンプルな文体で
日常の出来事を丁寧に描かれています。
本当に何気ない毎日の描写なのですが、
庄野さんの人柄と文章の美しさが
それを美しい物語にしています。
エッセイの中には良く手紙が出てきます。
離れて暮らすご家族の間で交わされる手紙は
短くても、とてもあたたかく、羨ましいです。
9月に亡くなられて、大変寂しいですが
また改めて読み直したいと思います。