2012年6月2日土曜日

間宮兄弟

間宮兄弟(江國 香織)

男2人で暮らす、ちょっと変わった兄弟の日常と、

その兄弟に起こる、些細だけど様々な出来事を

描いた一冊。



いわゆる「普通の小説」は普段からあまり読まない。

読めない。

恋愛や青春の小説には、あまり関心が無い。

この本は、あとがき曰く

「愉快に快適に暮らすのは有意義なことです。

たとえ世間から多少『へん』に思われても。」

そういう話なら、面白そうだと思い読み始めた。

結果、とても面白かった。



私は「へん」(もちろん良い意味で)な人が結構好きだ。

この本に出てくる、間宮兄弟は生きていく上で

たくさんのルールを持っており、

(そのルールに忠実すぎるのが、他からは「へん」に見えるのかもしれない。)

2人でそれを頑なに守って、楽しく暮らしている。



この本で特に心に残るのは、人はみな自分らしく生きるのが

一番幸せだとういうこと。

周りから多少「へん」に思われても、

間宮兄弟はこの本に出てくる誰よりも、幸せそうに見える。

私もできるだけ自分らしく生きていきたい。と思った。



そしてもう一つは、兄弟のように生きていく上で誰か相棒がいると、

とても心強いんだなということ。

悲しい時、嬉しいとき、近くに誰かがいる、それはきっととても

幸運なことなのだ。



教訓:この本を読むとつけめんが食べたくなる。