男2人で暮らす、ちょっと変わった兄弟の日常と、
その兄弟に起こる、些細だけど様々な出来事を
描いた一冊。
いわゆる「普通の小説」は普段からあまり読まない。
読めない。
恋愛や青春の小説には、あまり関心が無い。
この本は、あとがき曰く
「愉快に快適に暮らすのは有意義なことです。
たとえ世間から多少『へん』に思われても。」
そういう話なら、面白そうだと思い読み始めた。
結果、とても面白かった。
私は「へん」(もちろん良い意味で)な人が結構好きだ。
この本に出てくる、間宮兄弟は生きていく上で
たくさんのルールを持っており、
(そのルールに忠実すぎるのが、他からは「へん」に見えるのかもしれない。)
2人でそれを頑なに守って、楽しく暮らしている。
この本で特に心に残るのは、人はみな自分らしく生きるのが
一番幸せだとういうこと。
周りから多少「へん」に思われても、
間宮兄弟はこの本に出てくる誰よりも、幸せそうに見える。
私もできるだけ自分らしく生きていきたい。と思った。
そしてもう一つは、兄弟のように生きていく上で誰か相棒がいると、
とても心強いんだなということ。
悲しい時、嬉しいとき、近くに誰かがいる、それはきっととても
幸運なことなのだ。
教訓:この本を読むとつけめんが食べたくなる。