お笑い芸人、板尾創路さんの2005年の1年分の日記。
エッセイというよりも、「日記」そのもの。
他人に見せる為の飾りは一切感じられず、
その日にあったことを淡々と綴っている。
一日分の日記は、ごく短くてシンプルだ。
シンプルな中にも著者独特のセンスが出ていて面白い。
ただ面白いと言っても、声を出して「わはは」と笑う面白さとは違って
文章からじわりと滲み出してくる、旨みのような面白さだ。
それは本人の個性から生まれてくるものなのだろう。
どんどん続きが読みたくなって、365日分の日記もあっという間に読み終えてしまった。
本当にそのままの日記なので、読んでいて「これ書いて大丈夫かな?」と
心配になるような、正直すぎる言葉もあるのだが、
書き手に悪意が無いので、読んだ後で嫌な気分になったりはしない。
読んでいる最中は、どんどん文章を追い続けてしまうのに
読み終わると、良い意味で後に残らない。
夢を見ているような読書感の日記。
教訓:さりげなく奥様と仲が良くて、微笑ましい。
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