2013年9月25日水曜日

板尾日記8

板尾日記8 (板尾 創路)

芸人、俳優、映画監督でもある板尾創路さんの

一年分の日記をまとめたもの。



非常にシンプルな日記だが、読んでいて心地いい。

淡々とした語り口に、何故か惹きつけられて

以前読んだ1作目から、どんどん続けて最新刊まで読み終えた。



1作目から8年の間に、作者の周りには

小さな事から、大きな事まで様々な出来事があった。

とてもとても悲しい出来事もあった。

日記を読んでいるだけでも胸が締め付けられる程だったから

ご本人の悲しみは計り知れない。

その悲しみは、何年経っても癒えるものではないのかもしれない。

作者は一生、その悲しみと手を携えて生きていくのではないかと

勝手に思った。勝手に思ってすいません。

切ないけど本文の「家族4人」という言葉がとても美しい。



大げさだが、この人の日記を読むのは

私のライフワークになってしまいそうだ。

また来年、最新刊が出るのが今から待ち遠しい。



教訓:板尾創路さんという、良い意味で得体の知れない人物が

    ほんの少しだけでも分かった気になる一冊。


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