名作小説に関わる架空の『品物』を求める客が
それまでの経緯を語る「注文書」
クラフト・エヴィング社がその品を探し出し
納めるまでの「納品書」
そして客がその品を受け取った後の
「受領書」からなる物語。
実際のクラフト・エヴィング商會が
どんな会社なのか?説明するのはややこしい。
この本の中では、看板に「ないもの、あります」と描かれている
不思議な一軒のお店、ということになっている。
全体の文章は、まるでガラスケースの中の標本のように
どこかひんやりとしている。
現実離れしたストーリーだが話の展開が非常に巧みで
読みやすい。次々にページをめくってしまう。
物語の要になる不思議な『品物』は
もちろん実在しない。けど本を読んでいると
その一文字一文字から、美しい写真から
その『品物』の香りや手触りまで伝わってくる気さえする。
綺麗な文章、写真、装丁・・・
完璧に美しいフィクションの世界を堪能できる。
教訓:元になっている五つの名作達も読んでみたくなる!
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