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不思議な力を持つカイと、その相棒₍?₎ランスがなんだかんだと
ファンタズニック事件に巻き込まれるシリーズ3作目。
今回の舞台は田舎町ウィッツバリー…ではなく、大都会ロンドン!
前作よりも登場人物は多いし、
このシリーズでは珍しく(あくまで私見ですが)かなり派手な事件も起こる。
ゴーストとの戦いや、悪魔まで出てきてしまう。
しかし大丈夫。主人公2人がどこか要領が悪く、
生きづらさを感じているような人物であること、
そして少しずつそんな自分と向き合うようになっていくこと
それがこのシリーズの本質であることに変わりはない。
今回も2人は事件に巻き込まれて大活躍…というほどでもないが
なんとかかんとか生き延びる。
決して「大団円」と言い切れる終わり方でないのも味わいがある。
生きていくのには喜びだけでなく悲しみや痛みも伴うものなのだ。
(この物語では死んでいる人もまたしかり)
このシリーズはまだ続くようで嬉しい。
このまま口数の少ない2人のファンタジックで穏やかな冒険譚を
これからも楽しみにしています。
教訓:世界観がすごい
教訓:世界観がすごい
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