2017年5月11日木曜日

英国幻視の少年たち3(読書感想)

英国幻視の少年たち3: グリム・リーパー (深沢仁)


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不思議な力を持つカイと、その相棒₍?₎ランスがなんだかんだと

ファンタズニック事件に巻き込まれるシリーズ3作目。



今回の舞台は田舎町ウィッツバリー…ではなく、大都会ロンドン!

前作よりも登場人物は多いし、

このシリーズでは珍しく(あくまで私見ですが)かなり派手な事件も起こる。

ゴーストとの戦いや、悪魔まで出てきてしまう。

しかし大丈夫。主人公2人がどこか要領が悪く、

生きづらさを感じているような人物であること、

そして少しずつそんな自分と向き合うようになっていくこと

それがこのシリーズの本質であることに変わりはない。



今回も2人は事件に巻き込まれて大活躍…というほどでもないが

なんとかかんとか生き延びる。

決して「大団円」と言い切れる終わり方でないのも味わいがある。

生きていくのには喜びだけでなく悲しみや痛みも伴うものなのだ。

(この物語では死んでいる人もまたしかり)



このシリーズはまだ続くようで嬉しい。

このまま口数の少ない2人のファンタジックで穏やかな冒険譚を

これからも楽しみにしています。

教訓:世界観がすごい

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