いねむり先生 (集英社文庫)
(伊集院 静)
2013年9月のドラマ「いねむり先生」に
主演していた藤原竜也さんと西田敏行さんが
とても素敵だったので、原作も気になって手に取った。
妻の死によってすさんだ生活を送っていた「ボク」は
ある日「いねむり病」を持つ小説家の「先生」と出会う。
不思議な魅力を持つ「先生」と接するうちに
「ボク」は少しずつ再生されていく・・・。
先生がとにかく魅力的だ。
純粋で朗らかで、誰からも好かれる。
病気で突然どこでも眠ってしまう姿は、子供のようでもある。
あまりにチャーミングで惹きつけられてしまった。
2人は「旅打ち」に出かける。
旅打ちとは旅をしながら地方のギャンブル場を巡ることだ。
正直、ギャンブルにはマイナスな印象しか持っていなかった
だけど、小説の中で2人がお酒を飲み、
美味しいごはんを食べて、ギャンブルをする姿は
とても楽しそうで健やかにさえ見える。
作者の文章の力か、2人の人柄のせいか。不思議だ。
2人の純粋な心のふれあいは優しい夢を見ているような
あたたかい気持ちにさせてくれる。
物語の終わり方が印象的で心に残った。
教訓:原作を読んで改めてドラマの配役は素晴らしかった!と
感動した。またドラマを見直したくなった。
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