2010年1月10日日曜日

みっつめ「リンダリンダラバーソール」


リンダリンダラバーソール
2009年12月
会場:全労済ホール/スペース・ゼロ
脚本・演出:喜安浩平
原作:大槻ケンヂ
出演:西島隆弘(AAA)/藤田玲/唐沢美帆/津田健次郎 他

観劇のきっかけ:
 気になる役者さんが出ていたので。
そして再演ということはきっと面白いに違いないと思ったので。


★以下多少ネタバレの恐れありです。

ストーリー:
 80年代後半からのバンドブーム。その中まっただなかにいた青年が
20年後の現在、当時を振り返る。そしていつしか・・・・。

現在の主人公(津田健次郎)と20年前の主人公(西島隆弘)が行ったり来たりするのですが
とてもわかりやすいので、すぐに話に入り込めました。

感想:
以前の日記にも書きましたが、再演ということで期待して行ったら・・・
期待以上の面白さでした!!

主演の西島隆弘さんは可愛らしくも、演技はすごかったし、笑わせてくれました。
恋人役の唐沢美帆さんは明るく伸びやかなヒロインにぴったりでした。
そしてお二人とも歌が上手い!

他の出演者の方も一人で何役もこなしていて、みなさん芸達者でした!!
かなり濃いキャラクターばかり出てきましたが、
どれも本当に居そうで面白かった。


基本的にコメディなので、ずっと笑っていましたが
バンドブームの波に乗っていた主人公が、
どんどん転落していく様は本当に切ない。
それとともに恋人や、大切な何かも失われていってしまう。

その時代を忘れようとしている現在の主人公。
でもそれが出来ない。
そして苦しみながらも情熱を取り戻していく姿にいつのまにか涙していました。


特に印象深いシーン:
 最後にコマコが誕生日プレゼントに「ラバーソウルが欲しい」と言うシーン。
なんでか涙が溢れました。コマコも夢を忘れてないんだな。

特に印象に残った出演者:
 みなさん素敵でしたが、特に津田健次郎さんの演技がカッコよかった!
結構なダメ男役なんですが、すごく渋くて繊細で魅力的でした。

笑って泣けて、青春とか夢とか
とにかくたくさんの思いが胸をよぎりました。

音楽好きな人には、特におススメです。