2018年6月28日木曜日

異常探偵 宇宙船(読書感想)

ちょっと癖の強い本に出合ったので紹介しますね。

異常探偵 宇宙船 」(前田 司郎)


≪ざっくりしたあらすじ≫
風変わりな事件専門の探偵「宇宙船」。彼女はいつも頭に頭巾を被って煙草をくゆらす。
とある依頼から宇宙船は「怪人空気ゴキブリ」の存在を知ることに・・・。
宇宙船の悲しい過去も絡んで、仲間たちと共に冒険活劇が始まる!

乱歩の様な独特な世界観の作品で、久しぶりに読書で衝撃を受けました。
それこそセクシャルマイノリティや、美男美女が沢山出てくるのも乱歩と共通しているのではと勝手に思いました。

ページ数の割にとても読みやすくて、どんどん読み進められました。
メリハリがあり場面展開が分かりやすい。と思ったら作者は戯曲なども手掛けているそうです。なるほど確かにこの作品も舞台化したら面白いだろうなと想像がつきます。

宇宙船は新しいタイプの探偵でもあるし、一人の傷ついた女性でもある。
ネタばれになるので詳しくは言えませんが、どうしたって癒しきれない悲しみ、喪失がそこにはあって、それと戦う事が出来るのは自分自身でしかない。でも寄り添う人がいる。それが救いなんだと教えてくれます。

教訓:宇宙船とその仲間達の次の事件を読んでみたい!続編を希望します。

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